【6/3(水)~6/4(木) Crypto News Report】Mastercardが主要ステーブルコイン決済対応を拡大 / ベッセント財務長官がCLARITY法の夏季成立を要請 / GrayscaleがHYPE現物ETFをNasdaqに上場 など
主要ニュースまとめ
おはようございます。
6/3(水)~6/4(木)の主要ニュースをまとめてご紹介します。
Pickup News
Mastercard、主要ステーブルコインの決済対応を拡大 — USDC・PYUSD・RLUSDに対応
6/4、Mastercardが規制対応のステーブルコイン(USDC・PYUSD・RLUSDなど)を使った決済への対応を拡大すると発表しました。これにより、Mastercardのネットワーク上で24時間365日のステーブルコイン決済が現実のものになります。
これは、5月にニューヨーク州のビットライセンスを取得した動きに続くもので、決済ネットワーク最大手がステーブルコインを自社の決済レールに本格的に組み込む段階に入ったことを示します。Visa・PayPalのステーブルコイン戦略と並び、決済ジャイアントによるオンチェーン金融の取り込みが加速しています。
影響は大きく、数億枚規模のカード基盤がステーブルコイン決済に対応すれば、リテール層へのクリプト浸透が一気に進みます。「ステーブルコインで支払う」ことが、特別な行為ではなく日常の決済選択肢の1つになる未来が近づいています。
ベッセント財務長官、CLARITY法の夏季成立を要請 — 戦略的BTC準備金構想も進行
6/4、米財務長官のスコット・ベッセントが、仮想通貨の市場構造法「CLARITY法」を上院に提出し、夏のうちに成立させるよう要請しました。あわせて、戦略的ビットコイン準備金の構想も着実に進展していると述べています。
これは注目すべき発言です。前週にはTDコーウェンが「政治環境の悪化でCLARITY法の8月成立は困難」と見ていましたが、財務長官自らが立法を後押しする姿勢を示したことで、流れが変わる可能性があります。政権としてクリプト政策を主導する本気度が改めて示された格好です。
含意として、米国のクリプト規制の立法が、停滞から政権主導の再加速へと転じるかどうかの分岐点になります。市場構造法の行方は、今後数年の業界地図を左右するだけに、夏に向けた議会の動きが最大の焦点です。
Grayscale、HYPE現物ETFをNasdaqに上場 — 初日取扱高$5M、ステーキング対応
6/3、Grayscaleが運用するHYPE(Hyperliquidのトークン)の現物ETFがNasdaqに上場し、取引を開始しました。ステーキング対応型で、初日の取扱高は$5Mに達しています。
これは、BTC・ETH以外のアルトコインで現物ETFが現実に立ち上がった事例として重要です。Hyperliquidは独自Layer1上のオンチェーン取引所として急成長してきましたが、そのトークンが規制された投資商品としてウォール街の市場に並んだことは、Hyperliquidエコシステムの機関化を象徴します。
影響は深く、Bitwiseの「BHYP」などHYPE関連商品が相次ぐ中で、機関投資家がBTC・ETHの先にあるアルトコインへとETF経由でアクセスし始めています。「次のETF対象は何か」という競争が、Hyperliquidを起点に新章へ入りました。
その他のニュース
Tether、トークン化ゴールドのVisaカードを提供開始 — XAUT保有者に最大6%リワード
6/3、Tetherが金裏付けトークンXAUTを使えるVisaカードを提供開始しました。XAUT保有者が世界中の加盟店でリアルタイムに決済でき、最大6%のリワードが付きます。
「金(ゴールド)を持ちながら、日常の支払いにも使える」体験で、トークン化コモディティの実用性を高めます。
ステーブルコインに続き、トークン化された実物資産(RWA)が決済の現場に降りてくる動きです。
Backpack、現物株とトークン化証券を相互変換できる統合プラットフォームを発表
6/3、取引所のBackpackが、現物株の保有とトークン化証券を相互に変換できる機能を備えた統合証券基盤を発表しました。
伝統的な証券保有とオンチェーンのトークン化証券を、1つのプラットフォームで行き来できる設計です。
取引所が「クリプト取引所」から「トークン化証券も扱う統合ブローカー」へ進化する象徴的な動きです。
Grayscale、BNB現物ETFの3度目の修正申請を提出(ティッカー「GBNB」)
6/4、GrayscaleがBNBの現物ETFについて、ティッカー「GBNB」で3度目の修正申請を提出しました。
HYPE ETFの上場に続き、アルトコインETFのラインナップ拡大を狙う動きです。
BTC・ETHに続く「第2世代のクリプトETF」を巡る競争が、各運用会社の間で激化しています。
Kalshi、米規制市場で初のBitcoin無期限先物を提供開始
6/4、予測市場のKalshiが、CFTC承認の下で規制市場として初のBitcoin無期限先物(パーペチュアル)の提供を開始しました。
先週の承認・申請段階を経て、実際の取引が立ち上がった形で、米国リテールが規制チャネルでパーペにアクセスできるようになります。
これまでオフショアDEXが独占してきた無期限先物市場に、規制された米国プレイヤーが正式に参入しました。
Bitcoin、$63,000割れで2月以来の安値 — ETFは13日連続流出、2日で$1.5B清算
6/4、BTCが$63,000を割り込み、2月以来の安値をつけました。米現物ETFの流出は13日連続に伸び、直近2日間で$1.5B規模のポジションが清算されています。
機関需要の弱まりとリスクオフ地合いが続き、現物・デリバティブの両面で売り圧力が強まっています。
前週からのETF連続流出が止まらず、短期的には需給の重さが意識される局面です。
Coinbase Ventures、ENAを公開市場で購入 — Coinbaseとethenaが流通提携
6/3、Coinbaseのベンチャー部門が、private roundではなく公開市場で直接ENAトークンを購入したと開示しました(この形での購入開示は初)。
あわせて、Ethenaのオンチェーンドル(USDe)や貯蓄プロダクトをCoinbaseの利用者基盤へ広げる流通提携も結ばれました。
取引所とステーブルコイン系プロトコルが「投資+流通」で深く結びつく、注目の提携です。
OpenSea、Hyperliquid基盤のパーペチュアル取引を予告
6/3、NFTマーケットプレイス最大手のOpenSeaが、Hyperliquidのbuilder-codeレールを使ったパーペチュアル先物の提供を予告しました。
NFTの枠を超えてデリバティブ取引所機能を取り込む、事業拡張の明確なサインです。
Hyperliquidの基盤を外部サービスが採用する「インフラ化」が一段と進んでいます。
ヴィタリック、清算に依存しないオプション型DeFiの債務モデルを提案
6/3、ヴィタリック・ブテリンが、強制清算(リクイデーション)に頼る現行のDeFi債務モデルを、オプションを使った仕組みで置き換える構想を提示しました。
市場急変時の連鎖清算という、DeFiの構造的リスクを和らげる狙いです。
レンディング設計の根本を問い直す、技術的に重要な問題提起です。
米民主党議員9名、予測市場の「二枚舌」をめぐりFTCに調査を要求
6/4、米下院の民主党議員9名が、予測市場プラットフォームが消費者と規制当局に異なる説明をしているとして、FTCに調査を要求しました。
CFTC・州当局に続き、消費者保護を担うFTCまで巻き込む形で、予測市場の規制論争が多方面化しています。
Kalshi・Polymarketなどが急成長する裏で、表示の透明性・公正性が政治の争点になっています。
Cardanoの分析基盤「TapTools」、幹部5名の離職を経て段階的に廃止へ
6/3、Cardanoエコシステムの分析プラットフォームTapToolsが、共同創業者を含む5名の幹部離職を経て、約2週間かけて段階的に廃止すると発表しました。
先日のCardano Summit中止と合わせ、Cardanoエコシステムの組織面での揺らぎが続いています。
エコシステムを支えるツール層の撤退は、開発者・ユーザーの利便性に影響します。
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