おはようございます。
先週1週間のAI市場についてのまとめ記事となります。
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xAI、コーディング特化「Grok 4.5」を公開 — ベンチ4位でも「安さと速さ」で殴りにきた
7/8にxAIがコーディング/エージェント特化の新モデル「Grok 4.5」を公開しました。SpaceXが買収したCursorの実開発セッションデータで訓練した初のモデルで、1.5兆パラメータの「V9」基盤とされます。
価格は$2/$6(入力/出力・100万トークン)で、Opus 4.8やGPT-5.5より60%超安い水準です。Artificial Analysis Intelligence Indexで4位(全オープンウェイトモデルと全Geminiモデルを上回る)で、SWE-Bench ProではOpus 4.8の約4分の1のトークンでタスクを完了します。Muskは「Opus 4.7と概ね同等だがはるかに高速」と位置づけています。
ここがポイントで、性能トップは譲りつつ「同じ仕事をより少ないトークンで安くこなす」路線に振り切った一本です。後述のMuse Spark 1.1・SWE-1.7と合わせ、今週はコーディングモデルの安値競争が一気に表面化しました。EUは7月中旬提供予定です。
OpenAI、GPT-5.6を政府審査解除で一般公開+業務代行エージェント「ChatGPT Work」を投入
6/26に政府承認パートナー限定でプレビューされていたGPT-5.6 Sol/Terra/Lunaが、商務省CAISIの追加テスト(約12日間のゲート)を経て7/9に一般提供開始となりました。価格はSol $5/$30、Terra $2.50/$15、Luna $1/$6(入力/出力・100万トークン)で、TerraはGPT-5.5級を半額で提供します。
同日、数時間かかる業務を自律遂行して「完成物」を出す企業向けエージェント「ChatGPT Work」を発表しました。アプリやファイルを横断し、スプレッドシート・スライド・ダッシュボード・Webアプリまで生成します。デスクトップアプリ刷新・Codex統合・共有できるサイトを作る「Sites」公開ベータも同時投入です。
要は、フロンティアモデルを「ワシントンの審査を通してから公開する」という6/2大統領令の枠組みが初めて実運用された週でした。OpenAI自身は「この政府アクセスが常態化すべきではない」とコメントしつつ、公開を急ぐため応じた形です。
Google、Gemini 3.5 Proを7/17へ延期 — ベースモデルを白紙から作り直し
7/8の報道で、Googleが6月に出すとしていたGemini 3.5 Proを7/17へ延期し、ベースモデルをゼロから再訓練していることが明らかになりました。数学推論・長期のマルチステップ実行の底上げが狙いで、200万トークンのコンテキストを備えるとされます。
背景には前週の人材流出があります。Gemini共同リードのNoam Shazeer氏がOpenAIへ、AlphaFoldでノーベル賞のJohn Jumper氏がAnthropicへ移るなど上級研究者4名が離脱し、6/22にAlphabet株は約5%下落、約$2,250億の時価総額が消えました。
見どころは、Grok 4.5・GPT-5.6・Muse Sparkが相次いだ同じ週に、王者が足踏みしたという対比です。フロンティア規模で事前学習を一から回し直すのは数億ドル級のコストで、異例の判断です。





